チンキってなあに?
ハーブをウォッカ、焼酎などの蒸留アルコールにハーブを浸し、有効成分を抽出した液剤を「チンキ(チンクチャー)」といいます。浸剤(ハーブティー)はハーブの水溶成分をおもに溶出するのに対し、チンキは水溶性と脂溶性の両方の成分を溶出でき、より多様な成分を取り出せます。用途は、内用では薬膳ハーブ酒があり、外用ではうがいや湿布、入浴剤に使用したりスキンローション、ヘアトニックなどの基材としても利用します。
それでは、早速作ってみましょう!
チンキの作り方
手順
①ジャム瓶にハーブを1/3ほど入れ、ハーブが完全に浸るように瓶の8分目ぐらいまでウォッカを注ぐ。
②1日1回瓶を振ってかき混ぜながら、常温で1〜2週間置く。
③1〜2週間経ったらガーゼやキッチンペーパーなどで濾して遮光瓶に移す。
④日付とハーブ名を書いたラベルを貼って冷暗所で保存する。
※ハーブの分量は目安です。ふくらみやすいハーブは少なめに入れましょう。
※保存期間の目安は冷暗所保存で1年です。
ハーブを漬け込むとき、毎日瓶を振っているとき、濾して遮光瓶に入れるとき、実際に使うとき、何度でも楽しいので手間をかけても作りたくなるのがハーブチンキの魅力です。ハーブによって液剤の色が異なるので濾す瞬間はちょっとワクワクしてしまいます。まるで実験しているかのようで。
チンキの利用方法
ハーブチンキの作用&おすすめの使用例
・ローズ(鎮静、緩和、収れん)
→手作り化粧水やクリームとして。
・ジャーマンカモミール(消炎、鎮静、鎮痙、駆風)
→入浴剤、化粧水、食後や入眠前のハーブティーに入れる。
・エキナセア(免疫賦活、損傷治癒、抗菌、抗ウイルス、消炎)
→風邪予防、免疫力アップのために水やハーブティーに入れて飲む。
チンキは浸出油とは違ってアルコールに浸して作るので、内用と外用の両方に活用できること、1年程度の保存ができるがポイントです。いろいろなハーブで楽しんでみてくださいね!
精油・ハーブを取り入れる際の注意点
※特定の植物アレルギーがある方、薬を服用中あるいは通院中の方、妊娠中・授乳中の方は必ず医師や薬剤師にご相談ください。
※皮膚の敏感な方やアレルギー体質の方は事前にパッチテストを行ってください。
※ご使用についてはあくまでもご自身のご判断と責任でお願いします。いかなる場合も当方では一切の責任を負いかねますので、予めご了承願います。