フィトセラピー(植物療法)ってなあに?

フィトセラピー(植物療法)についてざっくりご紹介します。
何となくでも知っていただけたら嬉しいです!
言葉の由来
ふたつの言葉の複合語が「フィトセラピー」となり、日本語では「植物療法」と呼ばれています。
- 「フィト」
→ 植物全般を指す言葉で、古代ギリシャ語が語源である。 - 「セラピー」
→ セラピーの語源とされる「セラピア」には、「治療」「療法」「奉仕」の意味がある。
フィトセラピーとは
ハーブや精油の特徴をいかしながらバランスよく活用するなど、植物を用いたさまざまな療法の総称のことです。100年ほど前からフランスやドイツを中心に薬草を使うハーブ療法がフィトセラピー と呼ばれるようになりました。
植物がもたらす恵で私たちの自然治癒力をサポートしながら、心身の調和をはかるための自然療法です。一般的によく知られているハーブやアロマの他には、下記のような6つのカテゴリがあります。
- ハーブ(薬草)
- アロマテラピー(芳香療法)
- 園芸療法
- 森林療法(植樹)
- バッチ博士の花療法
- フィトケミカル栄養学



こちらのサイトではハーブ、アロマが中心です。
ハーブ(薬草療法)
人の生活に役立つ香りのある有用植物を「ハーブ」といいます。植物の草・根・葉・果実などがあります。私たちの健康や美容をサポートしてくれるさまざまな成分が含まれていて心と体へ穏やかに作用します。ハーブの活用法については下記のとおりです。
- 内服するもの(ハーブティー)
- 外用するもの(湿布、入浴剤など)
- チンキ剤や浸出油を作って内用・外用する
- お料理のスパイスや付け合わせにする
※チンキ剤(ウォッカなどの蒸留アルコールにハーブを浸して有効成分を抽出した液剤のこと)
※浸出油(ハーブを植物油に浸して、おもに脂溶性成分を浸出したオイルのこと)




アロマテラピー(芳香療法)
植物から採れる、芳香成分”精油”(エッセンシャルオイル)を暮らしの中で活用することです。香りを楽しんだり、オイルで薄めてマッサージをしたり、エアスプレーやバスソルト、コスメづくりなどに使います。




植物の力
人や動物のように移動ができない植物は、必要な栄養源を自ら合成する力(光合成など)を持っています。大地に根を張り外で生きる植物は、強い紫外線や風雨、熱暑、寒冷、細菌、ウイルスなどにさらされるなど過酷な環境でもじっと耐えながら生き延びています。その特別な能力は植物が自ら作り出す「フィトケミカル成分=植物化学成分」にあります。
その成分こそが、私たちの老化の抑制や生活習慣病の予防、免疫力の向上など、さまざまな良い作用をもたらしてくれると知られています。フィトケミカル成分の主な作用については下記のとおりです。
- 抗酸化作用
- 解毒(デトックス)
- 薬物作用
- 心理作用
- 抗菌・抗ウイルス作用
- 自然治癒力のサポート
おわりに
ハーブは医薬品ではなく、食品・嗜好品です。取り入れてすぐにお悩みが改善すると確約できるものではありませんが、ご自身に合ったケアを無理なく心地よくつづけることで健康や美容にとって良い作用をもたらしてくれることでしょう。
私はハーブを生活に取り入れたことでセルフケアへの関心が強まりました。ハーブや精油を選ぶときは自分と向き合いながら「”今”の体調」や「”今”の心」が求めていることを感じ取ることが大切です。これって自分に優しく寄り添えている感じがするのでなんだか好きなんです。
「穏やかに安心して過ごすことで生まれた心の余裕が、人を思いやれる優しい行動へと繋がる」と私は考えます。だからこそ、セルフケアで心と体を整えながら自分を癒してあげることをいつも楽しんでいたいなと思います。



いかがでしたか!?
植物療法でのセルフケアにご興味がありましたら
また遊びに来てくださいね。